フラッシュ脱毛の痛み
現在、脱毛エステでの脱毛の主流はフラッシュ脱毛と呼ばれるもので、特殊な光を用いて行われます。痛みが少なく、さらに肌に大きな影響が及ぶことのない安全な施術であるために、多くの人がこの脱毛法をチョイスしています。しかしこの脱毛法に関して様々な疑問を抱いている人がいるのも事実です。その中でも、本当に痛みは少ないのか、一度光をムダ毛に照射すれば脱毛が完了するのか、といった点がよく尋ねられます。これらについてよくわからないために、脱毛エステでの施術に踏み切ることができない人もいます。ではこれら3つの質問から考えたいと思います
「痛みの程度は？」
このフラッシュ脱毛は特殊な光を用いて毛根に熱を加えていき、それを弱らせます。熱が加わった毛根はムダ毛を支える力を失い、その結果脱毛が完了するのです。ご存知の通りムダ毛の毛根は非常に小さなものです。そこに熱が加わるだけですので、フラッシュ脱毛による痛みはチクッとした小さなものです。また永久脱毛を可能とする医療脱毛機関でのレーザー脱毛でも同様の光が用いられます。しかしフラッシュ脱毛の光はレーザー脱毛の光よりも威力の弱いものが使用されています。そのため医療脱毛機関での脱毛よりも脱毛エステでの脱毛は痛みが少ないといえます。
しかし腕やすねなどに生えるムダ毛の脱毛に比べると、若干痛みが強くなる個所があるのも事実です。例えばヒザやワキなどに生えるムダ毛は太く、その分毛根も他の箇所のムダ毛に比べると大きなものです。先にも述べたようにフラッシュ脱毛の光は毛根に熱を加えます。この熱がチクッとした刺激の原因となるわけですが、毛根が大きければ大きいほど、たくさんの熱が加わることになります。そのためムダ毛が太い箇所での施術は、若干強めの痛みを感じることがあります。
しかし脱毛エステはこうした状況を考慮し、冷却ジェルなどを使用して痛みを最小限にとどめてくれます。また痛みを感じるかどうかは肌の状況にも左右されるために、痛いと感じた場合は遠慮なくエステティシャンにそのことを述べるべきです。
「光の照射回数は？」
先にも述べたように、フラッシュ脱毛で使用される特殊な光は毛根に熱を加えてそれを弱らせます。その結果脱毛が完了するわけですが、毛根の強さはムダ毛の生える場所によって異なります。そのため一度の照射で脱毛できるところもあれば、何度か光を照射しなければ脱毛できないところもあるのです。例えば先にも触れたヒザやワキなどの毛根は大きく、尚且つ丈夫です。そのため一度の光の照射では脱毛効果が現れないことがあります。こうした場合、同じ場所に何度か光が照射されます。
対照的に一度の光で容易に脱毛される部分もあります。特に産毛などは毛根が小さく、光の影響を受けやすいことで知られています。またフラッシュ脱毛で使用される威力の弱い光であっても毛根が破壊されることもあり、産毛のフラッシュ脱毛後は肌が美しくなると感じる人が大勢います。
また施術後は肌が熱を持ちますが、これをむやみやたらと冷やしてしまうと脱毛効果が薄れてしまいます。そのため肌の冷却はエステティシャンの指示に従って行うべきです。個人の判断での冷却は、結果的に照射回数を増やすことになりかねませんので、注意が必要です。
「なぜ施術に時間がかかることがある？」
フラッシュ脱毛後、すぐにムダ毛が抜け落ちるわけではありません。光の影響を受けた毛根が弱り始めるには、多少の時間がかかります。そのため光を照射した後、しばらく待つ必要があります。しかしフラッシュ脱毛の効果が現れた後、すぐに次の施術に移行することができないこともあります。ムダ毛には毛周期というものがあります。これはムダ毛が皮膚の下で作られ、その後それが生え出て成長し、しばらくしてから抜け落ちるというサイクルです。フラッシュ脱毛の光が効果を発揮できるのは、生え出ているムダ毛のみです。そのため皮膚の下でスタンバイしているムダ毛に対しては効果がありません。
エステティシャンは毛周期を考慮に入れ、ムダ毛が生えてくる時期を考えながら施術を行います。脱毛エステを訪れる人の中には大きな毛根に対しては何度か光を照射しなければ脱毛効果が現れないことや、毛周期が関係してすぐに施術に移れないケースがあることを理解していない人もいます。このような人は施術期間が長引くことについついイライラしてしまうでしょう。しかしこうした状況はエステティシャンの技術不足が原因ではなく、ムダ毛の状況によるものなのです。
少し前までは細いニードルを毛穴に差し込み、そこに電流をがして脱毛するニードル脱毛が主流でした。この脱毛法は高い効果を発揮し、多くの人によって好まれています。しかし痛みを伴う施術であることから、ムダ毛の脱毛に踏み切るこのは容易ではありませんでした。それに比べるとフラッシュ脱毛は気軽に行えるものです。しかし正確な知識を得ていなければ、自分が想像していたものとは異なる状況に直面してしまいます。そのため上記で考慮したような質問に対する答えを知っておくことは、非常に重要なのです。
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